【ユーモア】菅首相「『全集中の呼吸』で答弁させていただく」https://t.co/fGIUIQl1Mm
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2020年11月2日
2日の衆院予算委で菅義偉首相が、旧知の間柄の立憲民主党の江田憲司氏の質問に対し、『鬼滅の刃』の台詞を引用する場面があった。 pic.twitter.com/wBesYpYjJN
菅首相が答弁で鬼滅の刃のセリフ(技名)を引用したことがニュースとなっています。
ツイッターのリプライでは面白くないという声もありますが、いや面白い、こういうこと言ったっていいじゃないかという内容の方が多いように感じました。
そもそもツイートの見出しに【ユーモア】って書いていますね。
しかしこの菅首相のセリフ引用は批判されなければなりません。
まず「ユーモア」という点ですが、引用して面白いと思わせるには、話す相手もそのことを知っていなければなりません。
例えば小学校の先生が授業中に「みんな全集中の呼吸で頑張るぞ」と使うのは世代浸透度的に大いに成り立つシチュエーションでしょう。
そのようにこの引用がユーモアとして成り立つのは、菅首相も江田氏も鬼滅を読んだことがあってセリフを分かり合えるという前提がなければいけません。
しかし江田氏も他の議員も知らなかったようでシーンとしてしまったという風に書かれた記事がありました。
相手が知らないことを言って面白いと思ってもらえるその思考自体にユーモアセンスはありません。
では菅首相は一体誰に向けて言ったのでしょうか?
それは報道を通じて国民側に向けて言っていたということでしょう。
世間で人気だから便乗して大衆受けを狙ったわけです。
誰かが「これ言ったら話題になりますよ」とか入れ知恵したのでしょうね。
そうやって作品に愛着もないのに人気を利用し汚していると言っても過言ではありません。
もし菅首相が鬼滅の刃を読んでその作品が好きになった場合、炭治郎の生き方に感銘を受けたらこんな冷酷な政治できないでしょう。
それとも無惨側に共感してんの?
でも実際に受けているので狙い通りなわけです。
チョロいな〜。
結局のところ鬼滅の刃人気は「人気があるから人気がある」という状態で、内容を理解していない、作品の熱さが伝わっていない人も多いということなのです。
本当のファンなら作品へのリスペクトがない安易な政治利用を批判すべきではないでしょうか。