近年中国人観光客の増加に伴って違法なビジネスも増えてきているようです。
その一つが中国人による「白タク」操業。
けしからん。取り締まるべき!
というのはごもっともな意見かもしれませんが、日本が本当にやるべきこととはなんなのでしょうか。
それは彼らと同じことを認可を受けて行うということです。
つまりそういう会社、部門を作ろうよということです。
現在白タクに関わっている人たちをそのまま雇ってもいいでしょう。
そうしたらすぐにでも始められますね。
中国人観光客が白タクを使う理由といえば「安い」「中国語が通じる」「決済が簡単」という点が挙げられます。
逆に言うと日本のタクシー会社にはその視点、魅力が欠如しているということです。
取り締まったからと言ってじゃあ日本のタクシー使うようになるか、といえばそうでもないでしょうし、単に取り締まって利便性が悪くなってしまうのでは観光客の満足度は下がってしまうでしょう。
それが「おもてなし」の国のすることかな?
言葉、安心感のニーズが満たせていない以上、日本は海外からの観光客をもてなせていないということなのです。
それにお客さんが回ってきたとしても会話が通じないなどの事態が予測されますので受け入れ態勢のないタクシー会社も困るだけかと思います。
というわけで現在白タクをやっている人をスカウトすれば低い投資で新しい客層を獲得できるのです。
外国人に対するビジネスセンスが欠如しているのはタクシー会社だけではありません。
他の観光業もそうですし、今まで観光客とは関係のなかった業界も本当は恩恵を受けることができるのですが、なんせ国際感覚とホスピタリティが備わっていないのでみすみす見逃してしまっているのが日本の現状です。
それでいて景気が悪いだの日本はおもてなしの国だのと言っている人たちはただただ滑稽です。
僕は以前近所のスーパーに中国人客が増えてきたので、彼らがスムーズに買い物をできるような対応をしたほうがいいと意見を送ったことがあります。
そして返ってきた答えは「今でも一部中国語表記はやっています。その他のご意見は今後検討させていただきます」というものでした。
はあ・・・そうですか。
ちなみにその時点でやっていた中国語の表記というのは免税について少し書かれているだけでした。(ポスター1枚程度)
他に見回ってみても直接的に買い物の手助けになるものはなかったように思えます。
その後しばらく通っていましたが対応が変わることはありませんでした。
景気が悪いことを政府のせいにしている人も多いですけど、自分の努力が足りないことの方が大きいと思います。
海外の人は日本が進歩するヒントを示しているのに、それを潰すだけだったり敵意を向けたりという姿勢を取ってしまうこの国の未来には危機感を抱いてしまわずにはいられません。