2015年に締結された日韓慰安婦合意が破棄されてしまったようです。
そして文大統領のコメント。
「日本が真実を認め、被害者に真の謝罪をし、それを教訓に国際社会と努力することが慰安婦問題の解決だと思う」と述べた。
だそうです。
この展開には日本のほとんどの人が納得できないでしょう。
政府間の公式な合意というのはそう簡単に覆していいものではありません。
では何故今回このような「暴挙」がまかり通ってしまったのでしょうか。
それは文大統領の発言に現れています。
その理由とは「日本が謝罪していないから」なのです。
今まで日本政府がしたことは謝罪ではなく政治的な駆け引きでしかありませんでした。
政府間のやり取りに非公開の部分が多く当事者不在のまま推し進められています。
事故のトラブルで例えてみましょう。
青信号で横断歩道を渡っていたあなたは信号無視をした車にひかれてしまいます。
あろうことかその車は怪我をしたあなたを置いて逃げてしまいました。
しかし警察が運転手を捕まえてくれました。
警察署に話し合いをしに行ったところ、相手は自分のところには来ず警察に事故の処理について手間をかけたことを謝っています。
遠くの方でこっちには目線もくれずに警察と話をしています。
そして罰金を払い終了。
この件は解決ということになりました。
さて、あなたは納得できますか?
今回の日本の対応というのはそんなものだったと思います。
謝るべき人を見ておらず、周囲にコンセンサスを得るようなこともなく裏で根回しするだけ。
そんなものが被害者に通用するわけはありません。
もしかしたら実効性がないことを見越してわざとやっているのかなとすら思えます。
日本国内の支持者へのアピールの材料として利用するためです。
そもそも日本人が韓国・中国に対し反感を持ってしまうのは「日本国民も被害者だった」という意識があるからです。
あの戦争を自分たちで起こしてしまったのだという認識がないからきちんと謝れなかったのです。
そして世代を重ねるごとに当事者意識は一層薄れてしまい、この問題を複雑にしてしまっています。
ただ、大統領が変わるとそれまでの話し合いがリセットされてしまうという韓国側にも問題はあります。
悲惨な末路を遂げてしまう大統領が多いような気がしますしね。
国民の声を恐れているから日本を利用しているという面もあるのでしょう。(もちろんその隙を与えているのは日本側なのですが)
でも悪いことしたら捕まるっていいよね。
日本はいつもうやむやになるだけだし。