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今を生きる

熱烈歓迎を学ぶ

ある日近所の道路に観光用のような大きなバスが止まっていました。

その中からトランクや大きなカバンを持った人達が次々と降りてきます。

彼らが交わす言葉の感じからすると中国人なのでしょう。

でもこんな住宅地に観光に来るはずもないし、ホテルだってありません。

それで僕はおかしいな〜と思ったんですが、まあ知らないだけで意外とあるのかもしれないとその時はそれ以上気にしませんでした。

ですがその日以降近所で中国人を多く目にする様になりました。

どうやら近所に住んでいるようです。

しかし一体何をして生計を立てているのでしょうか。

こんなに急に増えるなんてここで何が起きているのでしょうか。

ちょっとした集団移住ですよね。

とても気になります。

もちろん僕は排他主義者ではありませんし、人間の移動なんて当然のことだと思っています。

人種、文化はこれからもっと急速に混ざり合っていくと思っていますのでその現象を目撃したような気になったのです。

近所には大きめのスーパーがあって、主にそこで中国人を見かけています。
彼らは別段変わった行動も無くもはや一般の日本人の買い物客の様に溶け込んでいるのですが、僕はふと気付いたことがあります。
 
 
 
そのスーパーには中国語の案内等が一切ないのです。
 
 
 

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彼らが日本語を話している場面に出くわした事がありませんので言語習熟レベルがわかりませんが、年齢層にも幅があって家族ごと出て来た感じの人達もいます。
なので全員が日本語を話せるわけでは決してないでしょう。
 
こんなにいるのだから中国語の案内を置くべきだし、中国語が話せるスタッフを手配するべきです。
そうすれば売り上げだって増えるだろうし、何より彼らの生活の役に立つはずです。
中国の文化行事を取り入れた商品展開も考えられます。
春節に月餅を売るとかね。
 
それにそのスーパーにはセルフレジもあるので、そこに中国語の画面を作れば中国語を話せるスタッフが少なくても同時に何人も対応できます。
そういった対策をすぐに行わないそのスーパーの現場に対する瞬発力や先見性のなさ、というか第一にお客さんの利便性を考えられていない事に呆れてしまいました。
 
急に増えたからしょうがないかなーとも思ったのですが、振り返ってみると周辺の地域には以前からインド人も多く住んでいました。
ですがインドの言葉(何語かわからない・・・)の案内を見た事も一度もありません。現在でも見かけません。
他の地域でも同じような状況です。
日本はほとんどそうなのではないでしょうか?
その商売根性、国際感覚の欠除に日本の家電メーカーが軒並み経営不振にあえいでいる原因の一端が垣間見えた気がしました。
 
それよりも日頃「おもてなしの心」を自慢気にアピールしている日本人がそれでいいのかと不満にすら思います。
結局おもてなしはその場に留まらない人達を前提にした一時的な商業的サービスなのでしょうか。
 
百貨店では中国人観光客への対応はしっかりとしているので売り上げが好調との事です。
しかしそれはやはり中心部の旅行客用であって、周辺の住宅街レベルでは全く行われていません。
日常の生活になると日本人は周囲の事にかなり無関心になってしまいます。
日本人に対してもです。
東京には外国人が多いのですが、彼らは生活し辛くないのか心配になりました。彼らを受け入れる事によって文化、思想に多様性が生まれ、その中では柔軟な人間が育ちます。
その方が日本の為になると思うのですが。
ネオトーキョーみたいになるかもしれないけど。
 
おもてなしよりもただ受け入れる心の方が大事だと思います。
そうやって誰もが住みやすい社会にしていかないといけませんよね。
 

 

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