近年コンビニ、飲食業のアルバイト店員がSNSにお店でふざけた場面を投稿して炎上する、いわゆる「バイトテロ」が起きるようになっています。
では、なぜバイトテロは起きてしまうのでしょうか?
若者の倫理観が欠如してきているから?
SNSによって承認欲求が掻き立てられるから?可視化されただけ?
しかしそれらは表面的なイメージ、バイアスでしかないと思います。
根本的な原因としては「バイト代が安すぎる」という点が非常に大きいと思います。
企業は人件費を浮かせるためにアルバイト等の非正規雇用を前提でビジネスモデルを作っています。
そしてその中で利益を最大化するためにアルバイト店員の業務負担を増やしています。
コンビニやファストフードチェーンの店員さんはバイトであってもやることがとても多いと思います。
コンビニなんかは客目線でも取り扱うサービスがどんどん増えてますよね。
でも給料は少しずつしか上がりません。
はっきり言って日本のアルバイトは仕事量に対して給料が低すぎるのです。
マクドナルドの店員さんなんか明るくてよく働く人が多いので僕は好きです。
だからその報われなさが非常にもどかしい。
なので個人としては変なクレーム入れたり悪い態度を取らないようにしたいです。(もちろんどこの誰に対してもですが)
横柄な客も仕事に対して嫌気がさす原因の一つになると思います。
客は神様って思考は三波春夫以外は捨てたほうがいいよね。
しかし企業はバイトテロが嫌ならば時給を上げるしかないし、その責任を負っています。
真面目な人に対して支払う給料が高くなるなんてことは当たり前のことです。
それなのに今までは真面目でもたくさん働いても見返りは少なくて当然のこととして利益を吸い上げていました。
バイトだけのワンオペや経営にかかわる業務まで担わされることもあります。
不景気が長く続いた中で育った若者には社会の歪み*1が重くのしかかっているので、そのストレス・責任の重さに対して釣り合わない給料は真面目に働こうという気にはさせてくれません。
バイトテロとはその名の通り「企業の労働搾取に対する無意識のテロリズム」と言えるのではないでしょうか。
もちろん「いいぞもっとやれ」などとは思いもしませんが。
だから企業がバイトテロを防ぐ一番の方法としては給料を上げるのが効果的です。
そうすればみんな自然としなくなるし仕事も頑張るでしょう。
もしくはパ◯ナみたいに労働者の逃げ道をなくして従順にさせるかですね。
長い目で見れば日本にとってどれが国益に適うのかは一目瞭然なのですが、それをわかっている人が政治家や選挙民に少ないのか現実は後者になっているため、日本はどんどん袋小路へと突き進んでいるように思えます。
少子化なんかはそれらの結果ですよね。
というわけで僕はバイトテロが起きた企業に対しては同情よりも「起きて当然の環境なんだろうな」と冷ややかな目線しか送ることができません。
ですが大多数の人は騒動を起こしたバイトの若者を正義の拳で叩くことしか考えられません。
我々自らが作り上げたストレス社会の鬱憤のはけ口にして民衆同士で首を絞めあっています。
企業の責任であるということに気づいて追及する声が大きくなれば我々市民はもっと幸福になれるはずなのですが。