最近ハロウィンも落ちついてきたんじゃないかなと思っていたらとんでもない騒ぎになっていたようです。
以前も書いたことがあるのですが、ハロウィンの問題は群衆心理によってモラルがなくなってしまうということです。
これはかなり危険なことだと感じます。
ではなぜ渋谷に集まる人たちは大暴れしてしまうのでしょうか。
それは「中身のない街に中身のない人間が集まった」ということだと思います。
渋谷は今でも大規模な都市開発が続いていますが、それはほとんどすべてが商業目的のものです。
渋谷ではいかにしてお金を使わせるか、消費させるかということに重点が置かれています。
広告代理店や企業が欲望を刺激するために算段した結果、欲望に従順な人たちが惹きつけられて来たのではないでしょうか
そこでは買う方が良いこと、飲む方が良いこと、騒ぐ方が良いこととされているのです。
そしてもう一つの理由は「日本人は文化を軽んじる」ことがあると思います。
単なるイベントの一つとして目をつけられたのがハロウィンだったのですが、その成り立ちや意味は日本人にとって重要ではありません。
ハロウィンで行われる行事やルール、マナーも知りませんし知ろうともしません。
ただ仮装して騒ぐだけの日という認識なのです。
そんな二つの浅はかさを持ち合わせてしまった人々が集結した結果が今年の渋谷ハロウィンだったのです。
日本人はもっと文化に対して深く謙虚な目線を持たなければいけないと思います。
そしてこれはその環境を作り出した大人たちが反省しなくてはいけないことでもあります。
テレビでこのニュースを見ている人たちは「あいつらバカじゃねーの」と切り捨てて終わることでしょう。
若者に対して偏見に満ちた視線を向ける人もいるかもしれません。
もちろん若者はほとんどは真面目な人たちです。
そんな真面目な若者たちは大人たちの不条理な発言を受け、さらに大人しくなり何もしなくなる。
それが今の「若者の◯◯離れ」を生み出している理由の一つなのではないでしょうか。