以前の記事で匂わせ程度に書いていたことですが、アメリカとイランはどうやら全面戦争を避けられそうな雰囲気になっています。
うーん、結構予想が当たってるかもしれない。
というわけで今回はもう少し自分の考えをはっきりと書いてみます。
アメリカの攻撃によってイランのソレイマニ司令官が殺害されたのに、イランは世界中で心配されていたほど反撃をしませんでした。
それはなぜか。
実はイラン政権側もやむをえないと考えていた、というか望んですらいたのではないでしょうか。
それほどイラン内部でソレイマニ司令官を持て余していたという可能性を考えました。
司令官は強硬的な姿勢でイラン政権と溝が深まっていた。
このままではクーデター等で全権を握りかねない状況だったり、目に余る行動をしていた。
しかし普通に捕まえたり追放したいと考えていたとしても、英雄視されるほど求心力もあったので国内での派閥対立が起こることを懸念していた。
アメリカはそこを突いて、もしくは秘密裏に交渉して司令官への攻撃を実施した。
というのが今回の流れだったのではないでしょうか。
イランの反撃が体裁を保つ程度にしかなかったこともその予想に信ぴょう性を加えることになっています。
そしてこの後の展開としては、アメリカ・イランの和平協定という電撃的な進展が控えているかもしれません。
もしくは制裁解除、米兵の撤退等で今後は「関わらないという関係性」を作る。
その時イランは核開発を止めるというのが最低条件でしょう。
それが実現された時はさすがにトランプさんの手腕を評価せねばいけませんね。
しかしその前に想定外の事件が起こってしまいます。
イランによるウクライナ機撃墜です。
両国にとってこれは完全に青天の霹靂だったと思います。
ごく一部のトップによる取引や演出の裏側を知らされるはずもない下部の軍人が起こしてしまった不測事態でしょう。
国際的にイランの立場が弱くなってしまいましたが、そのきっかけとなったのはアメリカということで両国共に難しい状況です。
この後控えていたシナリオはタイミングをずらされることになったでしょう。
ただ、どうにか乗り越えて実現するはずです。
というのが僕の予想です。
なんとかこれ以上の争いがなくなり、中東の安定につながればいいなという希望的な想像に過ぎませんが。