前回のユーチューバーによる自殺体動画騒動での本当の問題は、自殺する人がいるということであったと思います。
ではなぜ自殺する人がいるのでしょうか。
仕事、人間関係、病気などいろいろな要因があると思います。
しかし共通しているのは自殺してしまった人たちは「実は生きていたい」ということでしょう。
生きていたいという想いがあるにも関わらず、自分の希望通りにならないから死を選んでしまうということです。
正確には「思い通りに生きていたい」ということです。
人間はわがままな生き物で思い通りにならないと命すら投げ出してしまうのです。
人生は思い通りにならないものだと理解しておけば苦しみも減るでしょう。
こうあるべきだという自我の強さが自分を苦しめているのです。
しかし追い詰められている人にそんなことを言ってもさらに追い討ちをかけるだけなので、社会としてすべきことは生きるための選択肢を増やすということではないでしょうか。
例えば「仕事を辞めても誰も責めずに別の仕事をしたらいい」「どんな仕事でも上下はない」「お金があってもなくてもいい」「他人は違うもの。排除する必要はない(差別・いじめ)」といった認識を持つことで苦しむ人はかなり減るはずです。
この社会にはもっと多様な価値観、ゆるさ、明るさが必要なのではないでしょうか。
うつ病も「こうあるべき」という自我のせいだと思います。