日本の樹海で撮影した自殺体の動画をユーチューブにアップしたことで批判を受けたユーチューバーがいました。
チャンネル凍結のための署名運動にまで発展し、実際広告収入が得られない状態になったようです。
世界的な非難の嵐を受けた彼は自殺防止のために100万ドルを寄付することを決めたそうです。
その発表があっても批判の声は上がりました。
偽善だとかなんとかですね。
もし彼が反省して本気で取り組んでいるのならそれはいいことですし、誰にでもセカンドチャンスは与えられるべきではないでしょうか。
我々は他人の過ちを許すことと偏見のない目を持つ必要があると思います。
それはさておき僕は初めに批判が起きた段階で違和感を覚えました。
自殺者を写した動画をアップすることはよくなかったのだと言う人々。
ではどうしたらよかったのでしょうか?
遺体は写さず自分の表情だけ?
そもそもお蔵入り?
僕は彼の行動の是非ではなく、自殺者が多く発生してしまう現状を問題視するべきではないのかと考えます。
彼が映し出したのは日本社会の歪みであったと思います。
方法はショックが強かったかもしれませんが日本の暗部に焦点を当て、その解決のためへ多額の寄付をしたことは結果的には有意義になり得ることです。
しかし本当の問題である自殺の防止に向けた声は彼以外から聞こえることもなく、未だに彼に対する怒りの罵声ばかりです。
まあこんな社会だから自殺者は減りませんわな。
彼を非難している人たちの中で自殺防止のための取り組みをしている人は一体どのくらいいるのでしょうか。
今回の件で明らかになった深刻な問題は「実は誰も自殺者のことには関心がない」ことだと思います。
ちなみにこの問題は「日本死ね」騒動にも通じるパターンです。
本質を見失い感情だけで反応してしまう人が多いという点が一致しています。
ま、僕も「他人のことをとやかく言わずに自分がやる」をモットーにしているので募金などしておこうと思います。