憲法改正に反対する人達の行動が日々広がりを見せている現状に、平和を希求する人々の願いが大きなうねりとなっているのを感じます。
僕も憲法改正には反対なのですが、9条を守ることこそが平和への絶対の道だと思ってはいません。
アルボムッレ・スマナサーラ著「平和の生滅」
- 作者: アルボムッレスマナサーラ,Alubomulle Sumanasara
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 単行本
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上座部仏教長老の書かれた本です。
争いが起こる原因についてわかりやすく論理的に書かれています。
上座部仏教では人間が争う原因を正確に理解している為、解決への道も2500年以上前にすでに見つけだしています。それこそが真の平和への道です。
上座部仏教の教えを守れば人類はその瞬間から完全な平和を得られます。
ですがそれは強制できる事ではなく自分で気付き、行動しなくてはならない為に、ほぼ不可能に近いのです。
仏教はラディカルなまでに平和主義であり、人間の無知を指摘します。
それは多くの人には到底理解できる道ではありません。
9条支持者でも受け入れ難いほどでしょう。
そのため日本は9条を守っておく方が(俗世間においては)現実的な選択なのかなというのが僕のいささか消極的な憲法改正反対の理由です。
でも一応仏教国の日本が美しくかつ論理的な有効性のある平和憲法を持ったのは偶然ではないのかもしれません。
我が国はこれから先もいろんな困難にぶつかり、それをなんとか乗り越えていくのでしょう。
そうしているうちに気がつけば仏教の説いていた真理へと近づいていた。なんて事になっているかもしれないなあなんて思ったりしています。