自分のニュース番組でも本当の事を全て言う事はできないという古館さんの記事。
「テレビは嘘ばかり」の割に日本では情報源として信頼を寄せている人々の割合が高いそうです。(新聞、雑誌含む)
世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる(2010-2014年)(最新) - ガベージニュース
日本ではメディアは中立、公正だという思い込みがあって疑うことが少ないようです。
中立、公正が当然だろうと思われるかもしれませんが、メディアはそれぞれの視点で捉えた情報を会社の利益に反しない編集を加えて提供しているに過ぎないのです。
そんな嘘が多いと言われている物を信用するって大丈夫なんだろうかって思いませんか?
僕もテレビには嘘が多いと感じたので、それが嫌になりテレビを観なくなりました。
テレビの機器自体持っていません。
でも僕が嘘だと感じたのはニュースなど報道番組ではなく、普通のバラエティーやトーク番組の中です。
例えば最近よくある商店街を歩く番組で※1、興味なんか無いだろうにネタになりそうな物を探して「すごーい!」とか言ったり。
絶対思ってないだろ。探している時の心ここにあらず的な感じもつらい。
そして総菜屋でちょっとした物を食べては「これおいしーい!!」とか派手なリアクション。
そんなにおいしくないだろ(←失礼)
タレントやアナウンサーが空気を読んで思っても無さそうな事を言っている、いえ「言わされている」場面を目にするのがつらくなりました。
正直な事を言えなくてこの人達は幸せなんだろうかと思う様になってしまったからです。
また話の内容なんかよりもどれだけ「上手いこと」を言うかしか考えていないタレントもいます。
上っ面だけで心に響く事はありません。
ではそれは一体誰に言わされているのでしょうか?
それはもちろん彼らよりも立場の強い製作サイドであり、スポンサーですよね。
しかし何よりも全てのテレビ番組は視聴者の為に作られているのです。
全ては見ている側のこう言って欲しいという要求に応えてやっている事なのです。
発言内容が本当かどうかは関係なく自分の満足する事を言ってくれるかどうか、空いた時間をどうしていいのかわからないという不安を感じる事無くつぶせるかどうかが重要なのです。
そうやって嘘に対して我々は日々鈍感になっているのです。
一見害のない様な嘘に自ら目をさらし続けている内に曇った目で、他の嘘を見抜く事ができなくなったのです。
もしも真実が見たいならばテレビに求めるのではなく、まず自分自身を見つめる必要があると思います。
※1 自宅以外でたまにテレビ番組を見かける時にそういった番組が多かったという印象で書いています。