読み方や使い方が気になってしまう言葉があります。
僕の職場では「重複」「早急」を「じゅうふく」「そうきゅう」と言う人しかいません。
しかし今やその呼び方は定着しているので間違いではないそうです。
そうやって変化した言葉はたくさんあります。
「白羽の矢が立つ」
抜擢されることになっていますが、本来は良くないことが回ってくる。
「お鉢が回る」
良くない事が回ってくるということになっていますが、本来はいいことが巡ってくる。
面白いことにこの2つの言葉は元の意味が全く逆に入れ替わっています。
「リーズナブル」
値段が安いことをリーズナブルと表現することが多いですが、本来は納得できる値段ということです。
現状の使われ方では「その値段相応の品質でしかない」ということになるので実は褒めていません。
「ガールズトーク」
本当はガールトーク。
「アボガド」
本当はアボカド。
アボガドは弁護士という意味。
「ベット」
ベッドって言ってくれ。
何を賭けるつもりなんだ。
「バック」
君が持っているのはバッグだ。
それとも本当に背中に何か入れているのか?
という風にツッコミを入れる事ができます。
ただ外国語はカタカナにした時点で発音は大きく変わっているので気にしてもしょうがないですね。
日本語でも「新しい言葉はだらしない」と思ってしまうものです。
しかしそれは結局自分が長く使ってきたことに執着しているに過ぎません。
変化してしまったなら受け入れてしまった方が得策なのではないでしょうか。
言葉遣いについて憤慨している人も変化した言葉を使っているのですから。
風情が失われるという主張もありますが、風情はずっと失われ続けています。
もはや誰も「いとおかし」とは言いません。
ただ表現が変わっても根底で感じていることはきっと同じなのでしょう。
言葉の上では「しんどい」「無理」になったとしても・・・。
ちなみに「新しい言葉はだらしない」ですが。
本来は「あらたしい言葉はしだらない」です。