僕は日本は調査捕鯨をやめるべきだと思います。
「調査捕鯨」という建前で実際には食肉として流通していますし、そこを指摘されると「伝統なんだ!」と論理的な話をせず逆ギレ。
外国から「なんなんだこの話の通じないやつらは・・・」と思われているそうです。
そもそも本当に伝統なのでしょうか?
伝統になるほど昔からオーストラリアの近くにまで行って捕鯨していたのでしょうか?
船舶、捕鯨方法も近代的になってからの話ですよね。
それで伝統だと言い張るのは無理があるでしょう。
なので「遠洋捕鯨」はやめるべきだと思います。
まず主張に無理がある上に外国からのイメージも悪化します。
「外国が文句言うからやめるのか」と言う人もいますが、国のイメージが悪くなることと天秤にかけてもやる価値があることなのかを考える必要があります。
そして鯨肉自体に需要がなく在庫過剰な現状もあります。
そもそも国民側に伝統食である意識がないんです。
もはや税金の無駄でしかありません。
ただし止めるのは遠洋捕鯨で、太地などで行われている近海捕鯨は続けてもいいと思います。
そこでは伝統である事と苦痛の少ない狩猟法であるとしっかり根拠を示して主張すべきです。
捕鯨を止める代わりに別の事に力を入れるべきです。
それは魚の「完全養殖」です。
日本は周囲を海に囲まれた世界6位の海洋国家です。
場所ならばたくさんあります。
そして技術もあります。
さらにはその魚を調理する本当の伝統もあります。
魚の養殖に国家をあげて力を入れる事によって日本は食糧の輸出国になれるかもしれません。
今までは食糧はほぼ輸入するだけだったのに魚介類の輸出ができるようになります。
さらに食材を通じて和食やその背景である文化まで輸出できるような国にもなり得ます。
米もセットで輸出できるはずなので減反をやめれば農業の活性化にも繋がります。
現在日本食ブームが世界的に広がっているとの事なのでそれは可能だと思います。
ですが魚介類は減り続けているとの事です。
食材がなければせっかくのブームを活かすことができません。
その為早急に実施すべきです。
クジラを捕らないと魚が減るという主張もここでは追い風になるでしょう。
いったんその状況を作ってもいいのかもしれません。
そうなれば外国に日本の主張は正しかったのだと認識させる事ができます。
そして外国が困った時に日本は「助けてあげる側」で捕鯨を再開するのです。
以前には嫌われていたのに今度はお願いされてヒーローのような立場になります。
その時現地で鯨肉やその他加工品を日本の伝統として売ればいいのです。
以上、全て素人の勝手で楽観的な想像でしかないのですが、このまま非生産的な捕鯨を続けるよりもよっぽど国益に適う考え方ではないかなと思います。