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今を生きる

女性は男性の所有物である

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女性が結婚すれば男性側の姓を名乗りその家系に入る。

家事、育児は女性の義務である。

男性が家事・育児を行うならば、その男性は女性に対し譲歩する寛大な人物と評される。
男性が当然行う事ではないからだ。
だから「イクメン」という言葉がある。
しかし女性側にその言葉はない。
なぜならば妻、母、いや「女性」という言葉の中に初めからその仕事が含まれているからである。
料理を始めとした家事が「女子力」と呼ばれている事からも女性の役割であるとはっきりわかる。
 
現政権は男性が造りあげているこの社会で女性を「活躍させてあげる」中庭のような場所を与えようとしている。
その場所は政策や法律によって明記しなければならない。
そうでなければ女性はこの社会に立ち入る事ができないのだ。
 
ある国では女性の顔を布で覆う宗教がある。
この国では女性は化粧で顔を覆わなければならない。
毎日、毎日。
どこへ行くにも。
素顔は「すっぴん」と呼ばれ少々侮蔑的な意味を含む場合がある。
 
女性である事で恩恵を受けた場面もあったと言うかもしれない。
飲食代は男性持ち、豪華なプレゼント、レディースデー。
外見が男性に好まれる女性であればお姫様のように扱われる場合もあるだろう。
しかし女性はその待遇を受け入れる事によって常に対価を要求されるのだ。
それは「女性らしくあるべし」という事である。
 
中世ヨーロッパでは女性は「女性」である事を強調するためにコルセットを着用していた。
その行為は内臓に過大な負担をかけ、女性の平均寿命は男性のそれを大きく下回った。
しかし豊かで、女性としての自尊心を満たす生活の為にこぞって長い間行われていた。
命と引き換えになっても。
 
中世の風変わりに見える習慣であれば、それは女性が所有されていた過去の歴史として認識できるであろう。
しかし現在女性達が行っている「女性としてやらなければならない」事も多い。
その強迫観念にも似た「常識」の刷り込みは生まれた時、名付けられた瞬間から行われる。
そしてその後も生活の中にことごとく入ってくる「女性としての幸せ」を提示する事によって女性に何の疑問も抱かせず、自らの望みである様に一つの方向を向かせ、立場をわきまえさせている。
女性が太陽であった時代ははるか遠い神話にすぎず、歴史上においては常に月である。
 
以上述べた通り、女性は未だに男性の所有物なのである。