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今を生きる

戦場カメラマンはなぜ戦場へ行けるのか

戦地へ赴き現場の状況を伝える戦場カメラマン。

なぜ彼らは命の危険を顧みずそのような場所へ行けるのでしょうか。

ジャーナリストとしての使命感、はたまた名声。

それぞれ違った思惑を胸にしていることでしょう。

ただ一つ共通しているのは「自分は死なない」という感覚ではないでしょうか。

「いや、死の危険を覚悟した上で行っている」「遺書だって書いている」という人達もいるかもしれません。

しかしそれですら「でもまあ多分大丈夫」という考えの方が強いのです。

何故なら死は生物にとって絶対に避けなければならないものなので、本当に死ぬとわかっている行動は取るはずがないのです。(自殺志願者は別として)

例えば、絶対に特ダネは摑めるけど100%死ぬという場所であったならばそこに行く人はいるでしょうか?

テロリストが「お前の命と引き換えに重大な情報を与える」という交渉をしてきた場合があったとします。

写真ならばピュリッツァー賞が取れるほどの内容だったとしてもそれに乗る人はどれだけいるでしょうか。

僕はほとんどの人が行かないと思います。

そうではなく確率がわからない場合、つまり現状でも行けるというのはその人の中では100%死なないという根拠のない自信があるからなのです。

そしてこれは探検家やXスポーツをするような人々の場合でも言えます。

最近亡くなった登山家も自分が本当に死ぬとは思っていなかったでしょう。

しかし裏を返せば人間はそのような根拠のない自信があるからこそ様々な行動が起こせると言えます。

それがなければ車の運転や飛行機に乗ることもできなくなります。

もう少し高い確率で危険性を想定しておけばもっと行動は慎重になって事故は減ると思いますけどね。

個人的に理解できないのは「火山に登る」ということです。

富士山に登る人ってその危険性を全く考慮していないんでしょうね。

記憶に新しいところでは御嶽山が噴火して被害者も多数出ているというのに。

 

※ちなみに日常には死ぬ危険が多数あるからもっと恐れよという意味ではなく、人間の意識には自分は死なないと考える働きがあるのだというだけの記事です。