トピック「データ偽装」について
マンション基礎杭打ちの偽装問題は、日本が失敗を許さない社会である事が根底にあると思います。
建物の重要な部分である杭打ちを偽装した事によって、利益以上の損失を招いてしまいました。
じゃあ最初にきちんと時間をかけて対応したらよかったのにと思うかもしれませんが、工期が遅れれば厳しく叱責されるし評価が下がるのはわかりきってますよね。
工期遅れという失敗は許されないというプレッシャーがあったから偽装をしてしまったのではないでしょうか。
そしてさらに他の偽装を会社は隠しているのではないかと厳しく追及するマスコミ。
叩くから白状しろと言われて正直に話せる人ってどのくらいいるんですかね?
それも失敗を許さない風潮の現れです。
失敗を非難したいが為に非難する。それが相手の態度を硬化させて、問題の解決を遅らせてしまっています。
問題が何故起きたのか?次はどうやれば起きないのかを具体的に検討するための資料として取り上げるべきです。
しかしなぜマスコミはあんなに厳しく非難するんでしょうか?
住んでる人の問題ですよね?
社会正義の為?
僕は他人の失敗を叩いて快感味わいたいだけの浅ましい人間にしか見えません。
マスコミも、それを見ている視聴者も。
そうやって他人の失敗を叩いていると、いつか自分の失敗も厳しく責められて苦しむ事になるという因果を理解しなければならないと思います。
失敗をしない人なんかいないんですから。
この社会の住みにくく暗い部分は自分達で作っているのです。