ブラック企業のニュースをまだ目にする機会があります。
いい加減なくなって欲しいものです。
「ブラック企業」という単語は2000年代半ばにIT関係の企業に勤める労働者に使われ始めたんだそうです。
SEは過酷だと言いますからね。
ところで2000年代半ばって何年なんでしょう?
2500年くらいを指しそうな気も?
と言葉の揚げ足取りのようなことを書いてしまいましたが、実態としての過酷な労働はもちろんとしてもまず「ブラック企業」というその単語の使用をやめた方がいいのではないでしょうか。
ブラックという言葉にネガティブなイメージを重ねてそう使っていることは一般的に認識されていることです。
ブラックジョークなんかもそうですね。
ですが世界的にブラックと言うと黒人を指すことの方が多く、ブラックとネガティブなイメージを結び付けるのは差別的に捉えられる可能性があります。
ブラックジョークはダークジョークと言い換えた方が無難となります。
ブラック企業の対義語がホワイト企業なのも白人優位主義だとうがった見方をされてしまいかねません。
そんな馬鹿なと思ってしまいそうですが人種問題は世界的には重く受け止められることなのです。
アカデミー賞で黒人の俳優・監督がノミネートされなかったのでボイコットが起きたことは記憶にも新しいですね。
ブラックユーモアて・・・。
あえて狙って使っているのか無理解によるものなのか不安になります。
日本は人種に多様性がそうないので感覚的に理解しづらい面があるのでしょう。
というわけで人種問題にまで発展するかもしれないのでブラック企業という言葉はやめた方がいいと僕は思います。
そしてもう1つの理由は「意味が弱くなるから」という点です。
呼び名に婉曲表現や例えを取り入れると認知されやすくはなりますが、深刻さが薄れてしまうのではないかと心配になってしまいます。
では代わりになんて呼べばいいのでしょうか。
それは「違法労働企業」「搾取企業」等と呼べば本質的な意味合いが強くなってなくそうという意識向上には効果的なのではないでしょうか。
日本は直接的な表現を避けてしまい問題自体の軽視につなげてしまう傾向があると思います。