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今を生きる

久しぶりに読んだマンガがすごかった

妹、友人(女子)と姉の家に行きました。そこに彼女達が面白いと言うマンガがあったので読ませてもらいました。普段マンガは全く読まないのですがちょっと心揺さぶられました。

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アラサー独身女性を取り巻く仕事、恋愛、人間関係。現実をこれでもかと突きつけるみたいな。「アタシたちのリアル」は痛々しさしかありません。 
 
これはきつい。これを読んで一体何が得られるのでしょうか。僕は「全部自分の責任じゃん」という感想しか持てませんでした。わざわざ自分からネガティブな状況作ってるし。でも好んで読んでいる人達はきっと何かを得ているのでしょう。
 
登場人物は幸福も責任も外因に求めてしまうタイプの人達のように思えます。共感を得ているという事は読者も近い感じなのでしょう。こうゆう人達が持つ不満に対し(給料が低い、嫌な人がいる、ダイエット、彼氏・旦那がなんたらかんたら)「それ全部自分が選択してる事なんだよ。自分次第で変えられるから」って言っても、「でも」「わかってるけど」「しょうがない」とか言って自分の考えも行動も変えないパターンが多いですね。
 
共感して欲しい、愚痴を話してスッキリしたいだけってのも知っています。でも僕はそれをだまって聞いておくという事ができないんですよね。器が小さいだけなのかもしれない、優しくないのかもしれない。ただその不満を正当化させる事がその人の幸せに繋がるとは思えないし、放置する事が本当の優しさではないんじゃないかとも思います。それとも自分で気付くまで見守る事が必要なんでしょうか。寄り添う事が本当の優しさなのか?これは自分の今後の課題です。
 
そしてこのマンガの一番の問題(?)はリアルなフリして結局はファンタジーという点ではないでしょうか。アラサー女子の意識に問題提起しておきながら、もし現実離れしたイケメンとハッピーエンドになってしまうと、白馬に乗った王子様を待ち続ける事への肯定、もしくは現状が上手く行かない事は外的要素に起因するという弁解の受容になってしまわないかという懸念があります。
ストーリーの入り口が現実問題で、展開はファンタジーという少女漫画の王道なんだと思います。でもそれって昔は学園物で大人になった現在は仕事現場と設定が変わっただけで精神構造は全く変わっていない、成長していないって事なんじゃないでしょうか。読者は現実を見ているつもりで結局は空想世界に没入する事になってしまう。または痛みを共有・共感を持つだけで満足してしまい、解決策を得られずに現状から抜け出せないんじゃないかと勝手ながら心配になってしまいます。
 
 
ただ作者は自分の身の回りに登場人物のような友人が多くいるから、彼女達に喝を入れる為にこの作品を書いたようです。それはもう過激なまでに辛辣です。そういえば井上陽水が「人を泣かせる歌を作るには氷の様な心を持たなくてはならない」って言ってたので、このマンガの作者も描いている時にそんな境地に立っていたのかもしれません。真意は応援したい気持ちなんでしょうか。
 
 
僕は2巻でギブアップしたのでその後の展開は知りませんが、読者の方々に作者の思いが伝わって皆幸せになればいいなと思います。読んで痛みを感じたなら動けよ!他人や環境のせいにするなよ!って方向に向かえばいいですね。
 
 
 
と、いつも通り雑に偉そうな事を言った自分の生活を振り返り、涙目になりつつ締めとさせていただきます。
 
 
自分もアラサー独身男だし。うう・・・頑張ろ・・・。
 
 
 
 
 
追伸
ところで焼き鳥のレバーを頼んだ時に塩が基本なのどう思いますか?僕はタレが基本であって欲しいんですけど。メニューに書いてなくて、聞いてもこないところありますよね。あれちょっと気になるな〜。(←完全にタイトルから連想した)