選挙の時基準にしてはいけないことがあります。
それは「欲」と「怒り」です。
この二つに流されて政治家を選ぶと失敗します。
そして目にしたこのニュース。
アメリカ大統領選に向けた集会でトランプ氏が好調な滑り出しなんだそうです。
有権者の意見に注目。
同じくプエルトリコ系のコンサルタント、ハイラム・ペレスさん(64)も「不法移民は米国の経済や治安を壊している。テロの心配もある。強い米国に戻るには成功したビジネスマンの力が必要だ」と語った。
これは「欲」を元にしています。
また、連邦政府に「不満か怒り」を感じている人が94%に上り、そのうち47%がトランプ氏に投票した。トランプ氏は既成政治への不満を取り込み、幅広い層に支持を広げた。
そのまんま「怒り」です。
有権者の意見がほぼこの通りだとすると、トランプ氏が大統領になった場合はあまりよくない結果になると思います。
それはなぜか。
トランプ氏が超一流のビジネスマンであったとしてもうまくいかない理由。
それは「政治と会社経営は違うから」です。
・・・・当たり前過ぎますか?
ではどこが違うのかというと、会社には「反対勢力がいない」という点です。
会社で社長にたてつく人ってどれほどいますか?
特にトランプ氏ほどのカリスマだとほとんどイエスマンばかりでしょう。
それでも能力があるので会社ではやっていけます。
一方政治では野党がいるので思ったこと全てを実現することができません。
そして国民すべてから様々な声が寄せられます。
ビジネスでは限定された相手からしか意見が寄せられませんが、全国民からは思いもよらない角度から異論反論がぶつけられることでしょう。
というわけで成功したビジネスマンだからお金には強いだろうという「欲」に根ざした考えではうまくいかないと思います。
「怒り」は正しいことを言われたとしても感情的に受け入れることができないので、間違った方向に進む可能性があります。
以上の理由はほんの一部ですが、この二つは目を曇らせ冷静な判断を阻害してしまいます。
でも人を簡単に惹きつけてしまうんですよね〜。
(ちなみにブログのバズもどちらかに起因していることが多いですよ)
実は日本もすでにこの二つで失敗したことがあるのです。
それは民主党が政権を取った時です。(2009年)
有権者が自民党に対して「怒り」、民主党の喧伝したバラマキ政策に対して「欲」を刺激されて投票したため民主党政権が誕生しました。
ですが結果はご存知の通り。
僕は当時の民主党の甘言には根拠がないと感じたので民主党には投票しませんでした。
いいことばっか言ってるけどその財源どうやって確保するんだよ。
冷静に考えれば気づきそうですが「欲」と「怒り」で目の曇った人達には判断できませんでした。
では逆に僕が選挙の時に人を選ぶ基準というと「人格」です。
いい人かどうかで投票します。
いい人で!^^
・・・でもこれ大体否定されます(笑)
「バカじゃないの?」くらいに言われます。
じゃあ何で決めましょうか。
政策?
もしも政策に対して的確な意見を持てる人は自分が政治家になった方がいいですね。
そんな自信ありますか?
政策なんて難しくてほとんどの人にはわからないでしょう。
だから難しいことはプロに任せるのが一番いいんです。
(そもそもわかっている人達のはずである政治家ですら失敗することもあるんですから)
そして仕事を任せるには信頼が一番大事だと思います。
なのでやはり「いい人」を選ぶべきだと思います。
「いい人」かどうかは過去の活動を見れば判断はある程度可能だと思います。
長年継続的にやってきたことで判断したらいいんです。
僕は弱者を救う活動に携わってきた人を選ぶようにします。
他者のために動ける人は強いです。
政治家が発言していることが何に根ざしているのかよく観察してみてください。
「怒り」によって何かに立ち向かおうとしていたり、「欲」を煽ろうとしている人は失敗する可能性が高いです。
そして自分の判断がそこに引っ張られていないかも注意しましょう。
大体きれいな言葉で塗り固めてあるので難しいかもしれませんがね。