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ハラスメント、差別是正はトリクルダウン

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 森さんが女性蔑視発言でバッシングされた当初から「この批判はやりすぎ」という声が少なからず上がっていました。

中には激しい口調で批判する人もいるので、その攻撃的な面に疑問を感じてしまうことがあるのでしょう。

しかしそれは差別に対する意識が甘いと言えます。

現時点では差別が差別として認識されていない人も多いのです。

それは組織委員の会見でも見ることができます。

問題になっている組織の会見でわざわざ女性が椅子引くなんてね。

彼らにとってはあまりに身に染み付きすぎて何が問題だったのか理解できていないのです。

こうやって問題点を一つずつ明らかにする「認識を持てるようになるため」にこの批判は必要なのです。

ハラスメント、差別の是正はまず象徴的な出来事があり、それによって可視化された概念が広がり一般化されるという道筋を辿ります。

例えば過去に「セクハラ」が悪いことだと認識されるようになったのは流行語大賞が大きな役割を果たしたのではないでしょうか。

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昔は「普通」だったことがこの時期を境にセクハラと指摘されるようになったと上司や年配の方から聞いたことがあります。(その当時僕は子供だったので実態はわかりません)

セクハラの認識が一般化し言いやすくなったのがこの象徴的な出来事なのです。

社会を構成する一人一人の力は弱いのでまずは身の回りから、自分からしっかりやれと言ってもそれはかなり困難なことなのです。

だからハラスメント、差別をなくすためには権力構造の上層から始めなくてはいけません。

そうやって歴史的にも差別是正は象徴的な出来事を発端としたトリクルダウンで救済が広がることが多いのだと思います。

というわけで今回の森さんへの辞任要求は日本社会のために必要なことであると言えます。

 

 

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