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今を生きる

放送大学で社会の仕組みを学ぶ

最近radiko放送大学のラジオ講義を聞いています。

その中で西澤晃彦教授の「人間にとって貧困とは何か」を毎回聞きます。

声が落ち着いていて聴きやすいですし、その重みのある声と合間に入るハリーポッターみたいな音楽がぴったりでちょっとホラー感もあります(笑)

radiko.jp

https://www.wakaba.ouj.ac.jp/kyoumu/syllabus/PU02060200211/initialize.do

 

そして最近話題になったこのニュース。

blog.livedoor.jp

ニュースに対するコメントを含め完全に講義で解説されていた内容でした。

貧困に陥った人にはスティグマ(烙印)が押され、他者が行動を規定しそれを外れた者は非難されるそうです。つまり貧乏人は貧乏人らしくしろと。

まさにこのニュースに対する反応ですね。

その批判、嘲笑は貧困層同士でも行われます。

抜け出そうとすると無駄なあがきだと思われてしまうそうです。

また貧困家庭に対しては貧困が遺伝であるかのように評価されます。「親があんなだからね」みたいなことです。

こうやって構造を知るとニュースを冷静になって見ることができます。

それは自分の感情、思考も含めてです。

今までニュースを見て感じたこと、考えていたことは社会が包括する価値観だったんだということもわかります。

自分の考えは自由意志のように思っている人の方が多いのでしょうが、実は社会構造の型にはめられたティピカルな思考回路なのです。

それがわかっただけでも自分にとっては大きな収穫でした。

反射的に他人をジャッジしてしまわないようにこうやって学ぶことは大事だと思います。

というわけで食費5万円のニュースに批判的な人もこの講義を聞いてみることをおすすめします。

 

全国エリアで放送しているはずなので上記リンクがダメでも自エリアのラジコ等で聞いてみてください。

 

第11回で印象に残ったこと。

日本は総中流社会というイメージがあるがイギリスと同程度の階級社会である。

 

第12回で印象に残ったこと。

女性は職業において排除されることが当たり前みたいになっているが結婚によって貧困から逃れることができることが多い。

しかしそれは貧困予備軍であるということ。

離婚して母子家庭になればパート職にしかつけず貧困が固定化される。

 

第15回(最終回)

めちゃくちゃ痺れた。

最初から最後まで大事な考察。

社会と私たちを表している。

「個人化」