アメリカで非常に痛ましい事件がありました。
一体何度目の「また」なんでしょうか。
アメリカではこれまでも白人警官による黒人への過剰な対応が問題になっています。
なぜこんなことが起きてしまうのか。
「白人は黒人を差別しているからだよ」
そう言い切るのは簡単ですが、もっと深い部分を捉えなくては問題を解決することはできません。
単に差別しているというよりも、アメリカの警官が黒人に対して過剰な反応をしてしまう理由があるのではないでしょうか。
これは単にアメリカの警官を批判すればいいという問題ではなく、彼らにも事情を聞く必要があるはずです。
彼らは元々差別心を持っていたというよりも、仕事をしていく中でその意識を育ててしまったのではないかと僕は考えています。
まずアメリカでは黒人の犯罪率が非常に高いという事実があります。
http://www.clair.or.jp/j/forum/pub/docs/380.pdf
NY市では黒人の人口の割合が20%強なのに凶悪犯罪では50%以上にのぼるのだそうです。
つまり事件が起きれば2回に1回は黒人が犯人ということになります。
犯罪を起こした黒人と接する機会が多すぎるために、アメリカの警官は黒人に対してネガティブなイメージを持ってしまうのでしょう。
そしてアメリカでは銃犯罪も多く警官は命の危険を常に意識しながら勤務しています。
死への恐怖も過剰な対応へと向かわせるのではないでしょうか。
全く問題なく通常の取り調べ、逮捕であっても白人警官相手だととりあえず差別だと主張する者もいるでしょう。*1
そしてマスコミや人権団体から批判も多く受けます。
警官というプライドや現場で命をかけているという自負があるので、安全圏から批判されれば態度はより強硬になることでしょう。
逆に白人差別じゃないかと思う人もいるかもしれません。
現代では白人が黒人を殺害するよりも、黒人が白人を殺害する方が圧倒的に多いのです。
そこで白人対黒人の意識対立が生まれているのではないでしょうか。
しかしその前に黒人が犯罪を多く起こすのは貧困・教育問題があり、それは彼らが差別を受けていることが発端であることも事実です。
つまり差別が犯罪へ向かわせ、その犯罪が差別を助長するという負の連鎖に陥っている部分があるのではないでしょうか。
差別を無くすためには黒人が犯罪を起こさなくて済むような社会を作らないといけません。
というように黒人差別問題は原因と結果が複雑に絡み合っているためとても難しいことなのだと思います。
*1:僕は現地の状況もわからないし、知識も全くないのでこれは想像でしかありません。それは違うぞ!と指摘されればすぐにでもこの意見を取り下げます。そんなレベルです。すいません。。