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今を生きる

「自己責任」に見える日本人の団結力

mainichi.jp

 

テロリストグループに3年以上も拉致されていた安田純平さんが無事解放され日本に帰国しました。

しかしやはりバッシングが捲き起こっています。

これがアメリカであったならばこうはならないでしょう。

アメリカは自国民を助けるためにあらゆる手を尽くします。

実話でもフィクションでもいくつも映画化されています。

映画でアメリカ人の意識を語れるのかと思われるかもしれませんが、大多数が感動を覚えるシナリオでなければそもそも映画化はされないのです。

映画にはアメリカ人の意識が反映されているということになり、多くの人が自国民の救出を願っていると断定できるはずです。

アメリカの同胞が窮地に陥った時の救済への団結力は強いものに感じます。

 

では日本の団結力とはどういったものでしょうか。

テロリストグループに日本人が拉致されている事件は何度か起きていますが、毎回「自己責任論」によって被害者は非難されます。

自分の意思で行ったんだろう、帰ってくるな、税金の無駄だとか言ってね。

なぜこんなにも同胞に冷たいのか。

日本人は異質な存在を排除することで社会を保ってきたからなのではないでしょうか。

この構造は「村八分」という言葉に表れていると思います。

社会を維持するためには邪魔者を排除することが重要であり、邪魔者扱いされないためにはみんなと同じ行動をとる。

つまり日本の団結力とは同調圧力であり、同調圧力から外れた目立つ存在は「腐ったみかん」というわけです。

この存在を放置しておけばいつか自分に悪影響が及ぶと考えてしまうのでしょう。

だからみんなあんなに冷たい言葉を投げかけてしまうんですね。

 

しかし社会というのは人間が生きるためのシステムなのです。

そして今回の件でわかるのは「日本政府は何かあれば助けてくれる」ということです。

これは実は喜ぶべきことなのです。

人を生かすというシステムが正常に機能したのです。

自分がいつか同じような目にあったとしても助けてくれる国なんだと安心することができるのです。

そしてその機能を維持するために普段から自分たちも助け合うことが必要です。

「情けは人のためならず」ということわざ通り、他人を助けることが結果的には自分の得になるのが世の中の仕組みなのです。

バッシングをしている人はそのことを理解していない非合理的な思考の持ち主であるといえるでしょう。

 

 

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